これが上田泥流。火山灰と角ばった溶岩のかけらががらがらと流れて、塩尻のあたりまで流れ着いている。ふつうは20〜30pくらいの角ばった礫だが、たまに2mくらいのおおきい溶岩の巨大な塊も一緒に泥流が押し流していることが分かる。この泥流はここから小諸の方まで千曲川に沿って点々と分布する。浅間山が崩壊して、塚原地区というところへ広がって、塩田の方まで流れていって、あとは千曲川で削られた。塩田方面までは見られないので、上田盆地で流れは止まったと考えられる。お城の下にはいい露頭が見える。これは、浅間山の大爆発により崩壊して流れ下ったもので、泥流と呼んでいる。泥流の下には薄い砂層と、その下に礫層がある。泥流の流れる前は、川原の礫があったり、礫の上に砂が流れてこうなった。