地形マップ
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地形の種類
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低い面(新しい形成)
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高い面(古い形成) |
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上田地域の地形は北方を太郎山に、東方を烏帽子岳の裾野に、西方を小牧山にかこまれたほぼ三角形の盆状地形となって、上田盆地とよばれている。また上田盆地の西方には塩田平があり、これもほぼ三角形の盆状をしている。
上田盆地の標高は400〜500メートルで、このなかには2段の段丘面(染谷面と上田市面)があり、詳細にはさらにいくつかの小さな段丘面がある。
盆地のまわりは基盤の地層・岩石からできている。これらはむかしはつながって一つの面となっていたと考えられ、これを大峰面とよんでいる。
現在の基盤面は、北方の太郎山の標高は1164メートル、南西の小牧山は800メートル、烏帽子岳は2065メートルである。
大峰面はその後、上田盆地や塩田平などが地殻変動で陥没し湖水となり、また黄金沢など大小の割れ目ができて河や谷ができた。また、上田盆地や塩田平の湖水には、砂礫や泥がたまり湖成層となった。この湖水のあったころ、この辺にもナウマンゾウがいて、その臼歯がみつかっている。上田市下本郷の森 晃氏(故人)が1950年頃、井戸を掘ったとき、4.5メートルのところから出土した。現在上田市の博物館に展示されている。
その後、再び地殻変動で割れ目ができ、岩鼻がきれたため、湖水の水が流れだし、湖水は干あがり千曲川が流れるようになった。
上田盆地や塩田平の湖成層はいくぶんかたくなった砂層・礫層・粘土層で厚さは合計100メートルかそれ以上あると推定されるが、ボーリングの資料がないので正確にはわからない。
基盤の岩石は、北方の太郎山は緑色凝灰岩(内村層)、西方の小牧山はおもに砂礫層(青木層・小川層)、東方の基盤面は烏帽子岳で火山噴出物からできている。
基盤の大峰面のうえには局所的に大小の円礫が存在するが、これらは山砂利とよばれている。大峰面の平坦面上にながれた河に運ばれたものと考えられる。この山砂利は、岩鼻の上の千曲公園や、丸子町の所沢峠の鞍部などでみられる。
小牧山から見た上田地域
千曲公園から見た上田地域
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