瀬
川の流れの中で水深が浅く、水が川底の石に当たって波立って流れる場所を瀬という。瀬の中でも、河床の勾配が急ではやいところを早瀬、勾配が小さくゆっくりと流れるところを平瀬と言う。 淵
川がカーブすると、外側の流れが速くなり、川底が削られて水深が深い場所ができる。この場所を淵という。 中州
川の流れの中に、石や礫などがたまって小高くなりふだんは水面上に出ている部分がある。この部分を中州と言う。川が増水すると中州も水に埋もれてしまう。 河原
川の領分のうち、普段は水につかっていない部分が河原である。中州も河原の一部である。川が増水するたびに水没する河原は石や礫や砂で植物は育たないが、あまり水没しない場所には草や木が生える。
自然堤防
大雨などで水かさが増し、川の幅が広くなると流れの脇の方に砂や礫がたまり、水が引けるとたまったまま残る。これが、何度かくり返されると川沿いに小高く盛り上がった土地ができる。これを、自然堤防と言う。この自然堤防の土地は、肥えていて洪水をかぶることも少ないので、昔から街道や村や農地として利用されてきた。 湿地
洪水の度に川の水が流れ込んだり、地下水がわき出したりして、ふだん水がたまっているか湿っている土地を湿地と言う。湿地には乾いた場所とは違った植物が生え、またいつでも水たまりがあると、川とは違った魚や両生類(カエルやサンショウウオの仲間)がすむ。
ワンド
川の脇の部分で入り江のようになっているところをワンドと言う。川とつながっているので、水の出入りがある。 たまり
河原の中の、昔の本流がつくったへこみなどに水がたまり、普段は本流とつながりのない池ができることがある。これをたまりという。増水した時には本流の水が流れ込む。
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