この地球上には、多くの生物が生きているが、このような野生の生き物の絶滅は人間が地球上で生きてゆくための自然環境がなくなる危険信号である。いろいろな原因でたくさんの種類が減っている。生き物を絶滅させないためには、『どのような理由で絶滅してしまったのか』、『どうして絶滅しそうなのか』をしらなければならない。
なぜ、絶滅してしまうのか?
地球上で生物の種類が減ってゆく速さは、自然に起こる絶滅の速さの1000倍から10000倍になると考えられている。このような近代から現代にかけての野生生物の絶滅の原因は、ほとんど人類の行動によるもので、昔の地質時代に起きた絶滅(例えば1億年以上もかけた恐竜の絶滅)とはまったくちがっている。
おもな絶滅の原因
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土地の開発による生き物の生息場所の破壊。

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許される限度を超えた狩猟や採取
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外来種による捕食や生育場所の侵略、環境の変化
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人間による生息環境の汚染
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その他不明の原因。
なぜ生物を絶滅から守らなければならないか?
地球の上には、たくさんの種類の生物が生きている。この中の少しの種類が絶滅しても、他にたくさんの生き物がいるので、大したことはないと思うかもしれない。しかし、生き物はたくさん生きていることは、それだけ地球上の環境が安定していることを示すのでとても大事なことなのである。ひとつひとつの生き物は他の生き物(動物・植物)と複雑なつながりをもって生活をしており、人間が生きていけるのも、そのようなつながりに支えられているからなのである。
みんなでできることは?
- 身近な生き物に関心をもとう!
身近に見られる植物や動物の生き方をよく観察すると、どの生き物も自分だけで生きているのではないことがわかってくる。このようなことを知ることによって、生き物を大切に思う気持ちが育ち、ひいてはそれが生き物を絶滅から守ることにつながる。
- 絶滅のおそれのある生き物をムリに探さない!捕まえない!飼わない!
めずらしい生き物は、探してみたり、捕まえたり、飼ってみたいと思うかもしれないが、そのなかには絶滅しそうな生き物がある。絶滅させてしまってからでは、もうとりかえしがつかない。
- 野生動物にエサをやらない!
野生動物に出くわしてかわいいと思っても、エサをやってはいけない。人間の食べ物は、動物の体には良くないものもある。人間からエサをもらうことに野生動物が慣れてしまうと、自分でエサを取ることを忘れ、作物を荒らしたり、人間の生活に害を与えるようになることもある。
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