はじめに
私たちの住む上田市には、千曲川が流れている。千曲川は、長野県で流れている時の呼び名で、新潟県にはいると信濃川に名前をかえて、日本一長い川になる。
千曲川の流れは、山梨県、埼玉県、そして私たちの住む長野県の3つの県の県境が交わる甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)から始まり、川上村をとおり、佐久、小諸、上田、長野をながれて新潟県へ入る。源流から県境までの長さは約214kmである。
千曲川は、長野市に入ったところで松本方面から流れてくる犀川と合流する。犀川は、安曇村の北アルプスの槍ヶ岳(やりがたけ)からはじまり、梓川として安曇平を流れ、楢川村からはじまる奈良井川と松本で合流して、犀川と名前がかわる。
上田市とそのまわりの地域にとって、千曲川は、その支流を含めて、母なる川である。この川によって、この地域に生きる人びとの生活の基盤がつくられ、川の恵みに支えられてその上に産業や文化が発達した。この電子図鑑によって上田と千曲川の自然、生き物、産業、文化などを勉強しよう。
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